灼けるような恋の先。
「うん、よく撮れてる!
やっぱり美男美女と京都は絵になるね」
「撮ってくれてありがとう」
「ううん!なんでも頼ってね、困ったことがあったら言ってね?」
にっこりと屈託なく笑う燈ちゃんは素朴で可愛らしい。
燈ちゃんは眩しいほどにいい子だけど、あまりほかの人たちから話しかけられない私達にも話しかけてくれるから結構気に入ってたりする。
言葉以外の他意を感じないから安心するし。
「さすがに部屋は男女別だから同じ部屋だし夜沢山話そうね」
「うん」
「じゃあ私ちょっと行くねー!」
手をフリフリと振りながら友達の方へと戻る燈ちゃん。
その姿を見ていた灯と晄は心配そうな顔で私を見てきた。
「部屋、楓ちゃんも一緒だったけど大丈夫?」
「あんな女シカトして燈チャンと一緒にいろよな?
なんかあったら呼べよ」
「そうだよ、すぐに行くから」
「はは!過保護すぎ!
大丈夫だよ、別に他にもいっぱいいるしさすがに何もしてこないだろ楓ちゃんも」
「だといいけど…。」
楓ちゃんへの信用がない2人が面白くてそう笑い飛ばしながらも気をつけようと気持ちを改める私。
こういうとき、別の部屋だったりなのが性別の差が悔しいよなぁ。なんて。