灼けるような恋の先。




翌日



クリスマスイブ。




今日は朝からせっせと部屋の飾り付けやご飯の仕込み、ケーキを買いに行ったりチキンを買いに行ったりでバタバタと過ごした。




その甲斐あって夜ご飯の時間には完璧なクリスマスパーティーを開始できるようになっていた。







「まじチキンうめぇ〜!やっぱクリスマスといえばチキンだよなー!」



「そうだね。誰が考えたのか分からないけどすっかりクリスマスはチキンのイメージだよね」






買ってきたチキンをもりもり食べながら言う晄に同意する灯。



こんななんでもない会話すらクリスマスっぽいのはこの部屋の飾り付けの雰囲気のおかげだろうか。






「真っ赤なおっはっなーのートナカイさーんーはー♪」







浮かれる晄は歌を歌いながらプレゼントと思わしきものを取り出してにっこり悪う。






「じゃ!プレゼント交換しようぜ!」






チキンを片手にそう言う晄は本当に浮かれてて面白いくらい。







「晄、プレゼント交換はいいけど、とりあえずチキン食べるか置くかどっちかにしな?汚いよ」



「へーい、食べますよーママー」



「誰がママだ」



「灯ママ」







いつものように晄を宥める灯ママ(笑)の言葉に素直に持っていたチキンを食べ終える晄。



それがもうまさにママと子だわ。



灯と結婚したりなんかしたらこんな感じなのか?なんてキャラじゃなく考えてしまう私。






< 81 / 199 >

この作品をシェア

pagetop