灼けるような恋の先。




それからお風呂入ったあとは
永遠と車のゲームだとかテレビの人生ゲーム的なのだとかを3人でやっていたら
途中で晄がコントローラーを持って座ったまま寝落ちていた。






「よくそんな体制で寝れるな」



「ほんとだよ、ついさっきまでギャーギャー騒いでたのに」



「ほんと子供だな」






突然寝落ちた晄を抱えて部屋に運ぶ灯と笑いあう。






「俺達もそろそろ寝ようか、もう3時だ」



「だなー」






リビングを片付けて灯のベッドに潜り込む私に灯は優しく笑う。






「自分の部屋で寝ないの?」



「今日は一緒がいい」



「お、菫の甘えたがでたな〜可愛いよ」






そんなんじゃないし。


と口を尖らせる私にキスする灯。




灯のキスは優しくて好き。






「灯、ずっと一緒にいてよ」



「もちろんだよ」



「人を好きになるって幸せだな」






灯を好きになって初めてこの幸せを知ったよ。


何度も何度も口付けを交わしながら頭がふわふわとしてきた時、服の中に手を入れて片手で服を脱がせる灯。



灯の体温が暖かくて心地いい。






「ん…」



「可愛いね菫」






心地の良さに漏れる声にも可愛い可愛いと甘やかしてくれる灯が好きだ。


触れ方も優しくて人間性が見えるんだよ。






「愛おしい菫大好きだよ」






甘く甘く胃もたれしそうなほどの甘い言葉に喜びを感じながら

私だって大好きな灯と繋がれる幸せをかみ締めた。






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