灼けるような恋の先。
地獄のプレゼント
翌日
本来は今日が本当のクリスマスの日。
結局昨日は夜遅かったって言うのに朝方まで盛り上がってしまって目が覚めたのは昼過ぎだった。
「あーー、腰いてぇ〜」
次の日のことなんて考えずただお互いを求め合っていたから起きたら腰が痛くて擦りながら脱ぎ捨てていた下着を纏う。
「菫、おいで〜」
寝ぼけた様子の灯はそう言って服も着ずに私に腕を広げた。
それを私が拒む理由もなく、素直に飛び込むと嬉しそうにふふっと笑う灯が可愛い。
「菫は体温高めで抱きしめたら落ち着くよ」
「えーほんと?」
「うん、見た目とか性格は体温低そうなのに体温高めでこのギャップも好き」
「意味わからん」
「ははっ」
私を抱きしめたままヘラヘラと笑う灯の体温も低くなくてちょうど良くて灯らしくて私も好き。
そんな布団の中でぎゅうぎゅうと抱き合っていると、ピンポーンとチャイムのなる音が聞こえてきた。
「お客さん?晄がなにか頼んだのかな?うちにピンポン来るって珍しいね」
「だよね、晄もネット注文とかはしないタイプだよな?本物見ないと信じれない!とかなんとか言ってなかったっけ」
不思議そうな顔の灯に私もそう返しすと
チャイムに応じる晄の声も聞こえてくる。