死にたがり屋は恋に堕ちる
遮光カーテンが引かれた暗い部屋には、タンスにしまっていたはずの私のブラを握りしめる、――一人の男がいた。
ああ、死神は下着泥棒だったのか――。
絶望が私を襲った。
下着泥棒は懐から何かを取り出す。
それは暗がりでキラリと光った。
あの鋭い先端……刃物だ。
冷汗が垂れる。
絶対絶命のピンチ!
そう思った瞬間。
急に部屋のドアが開く。
誰かが走ってきて、刃物を持つ下着泥棒の手を捻った。
「いダダダダダダダダダダダ!」
「楓、大丈夫かッ?」
その声は……死神‼
暗がりで顔が見えてなかった、下着を盗もうとしていたのは死神じゃなくて知らない男だったんだ!
死神、まるでヒーローみたいだよ、カッコイイ。
「うん、平気」
そう答えた時にはもう、男は死神に馬乗りになられて意気消沈していた。
「俺がトイレに行ってる間に盗みに入ってんじゃねーよ。タイミングわりぃな」
「ひぃっ、すみませんっ、もうしませんから許してくださいっ」
そうやって死神と下着泥棒が会話している最中、私は部屋の電気をつけ、そして目を見開いた。
ああ、死神は下着泥棒だったのか――。
絶望が私を襲った。
下着泥棒は懐から何かを取り出す。
それは暗がりでキラリと光った。
あの鋭い先端……刃物だ。
冷汗が垂れる。
絶対絶命のピンチ!
そう思った瞬間。
急に部屋のドアが開く。
誰かが走ってきて、刃物を持つ下着泥棒の手を捻った。
「いダダダダダダダダダダダ!」
「楓、大丈夫かッ?」
その声は……死神‼
暗がりで顔が見えてなかった、下着を盗もうとしていたのは死神じゃなくて知らない男だったんだ!
死神、まるでヒーローみたいだよ、カッコイイ。
「うん、平気」
そう答えた時にはもう、男は死神に馬乗りになられて意気消沈していた。
「俺がトイレに行ってる間に盗みに入ってんじゃねーよ。タイミングわりぃな」
「ひぃっ、すみませんっ、もうしませんから許してくださいっ」
そうやって死神と下着泥棒が会話している最中、私は部屋の電気をつけ、そして目を見開いた。