ボロ姫と王子様
ぐぅーーー
「悲しくても、お腹は空くんだね。」
ふっと笑ってお腹に手を置いて
独り言を呟いた。
お財布にお金も入ってない
制服のままの私は行き場もない。
ご飯も食べられない。
きっと学校に通う事も出来なくなる。
このまま、どうやって生きて行けばいいの?
会社前の自動扉の前に座り込んでいると
巡回の為か警備員の人がこっちに向かってくる。
「やばっ」
咄嗟に鞄を握り走り出した。
行く宛てもないのに。