ながい、愛。
孤独とは、時に霧のように不意を突いて心に忍び込む。
「はぁ…」
俺は少しだけ寒さを含んだ空に、青い溜息を吐いた。
逢いたいとか、抱き締めたいとか、愛を囁きたいとか…。
昔の自分からすれば考えもつかない思考。
そう、俺は昔からとても物静かで奥手で…所謂真面目な優等生タイプ。
それなのに…いつから、俺はキミにこんなにも依存しまったのだろうか。
「逢いたい…か」
メール画面を開いては、さっき送信してしまった文章に、ほんの少しだけ後悔をする。
昔から、自分の本音を外に吐き出すことが苦手な俺。
けれど…。
どうしてか、彼女を前にするとするりと言葉が出てきてしまう。
それだけ、彼女が安心出来る存在で、頼りになる存在だからからなんだろう…。
「逢いたい……な」
ぼそり
呟き落ちた言葉は、頬を掠めほんのりと熱を帯びた。
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