ながい、愛。
孤独とは、するすると鼓動を侵食して、闇に苛む。
「はあぁ…」
この手に彼女を抱いたのは…3日前。
次に逢えるのは、あと4日後。
たかだかそれくらいの間を我慢できない、なんて。
1週間に1度の逢瀬を条件に、漸く交際を承諾して貰えた時は、天にも上る嬉しさでいっぱいだったのに…。
いざ、交際がスタートしてみると、そこにはこんな些細な悩ましい問題が転がっているだなんて…。
「参ったな…」
好きな分、それ以上に愛している分、全てを把握していたいなんて思うのは…俺だけのきっと我儘。
それが分かっているからこそ、悩ましいのだ。
「ガッと抱いて…攫えたらいいのに」
そんな、少しだけ危ない思考が浮かぶのを、頭を振ることで、なんとか掻き消して俺は自分のマンションへと足を運んだ。