いい子の仮面

いい子の仮面

6月になって、学校も時差登校、分散授業など制約は色々あるものの学校が再開した。
それと丁度同じくらいの時期からリョウさんはあんまり私と連絡をとってくれなくなった。
そんな関係が2週間ほど続いたある日、私は電話してみることにした。けどいつもなら2コール目位で出てくれる電話に出てくれなかった。忙しいのかな?、って思って、夕方私はもう一度かけてみることにした…でない。
私の頭の中はだんだん焦り出す。
蘇るのはオトモダチの感覚。捨てられる。

事が動いたのは6月の後半。
リョウさんからLINEが来た!私は嬉しくなってLINEを開いた!そこに書いてあったのは
〈最近返事出来なくてごめん。今色々怖くなってリスナーさんとの連絡とってなかった〉
…頭を殴られたようだった。どれだけ仲良くなったと思ってもやっぱり私はリスナーなんだと、好きだと言っていたのに私はリスナーレベルだったんだと。
自分から告白を受けず曖昧で居続けたくせに、辛いのは自分だった。
私はこのリョウさんのLINEをみて察せた。いい子だから。分かりやすくすると
〈今怖いから、リスナーさんとの連絡も切ってるの。だからりととも取らないからLINE消して欲しい〉こういうことだと私は思った。

ここで知らないフリをしたらいい子じゃない。相手の事を1番にそれを徹底してきたばっかりに、離れたくないという気持ちを押さえ込んで、〈リョウさんブロックしていいよ。今までありがとう。〉って送ったの。そしたらもう私たちの関係は終わり。

たったの3ヶ月のいい子の仮面。
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