君との想い出が風に乗って消えても
~♪~ ~♪♪~ ~♪~
……⁉
これは……。
~♪~ ~♪♪~ ~♪~ ~♪♪~ ~♪~
……声……?
声が聞こえる……?
~♪~ ~♪♪~ ~♪~ ~♪♪~ ~♪~ ~♪♪~ ~♪~
……誰か……いる……?
教室に……?
……歌声……?
誰だろう……?
誰かはわからない。
けれど……。
とても……。
きれいな……。
声……。
誰もいないはずの教室で美しく透き通るような歌声が聞こえてきた。
僕は足音を立てずにゆっくりと教室の方へ向かって行った。
教室に近づくにつれ、僕の心臓は少しずつ鼓動を早めていく。
少しずつ教室に近づき、教室の戸の前に着いた。
戸には小さな窓ガラスが付いている。
とりあえず、そこから少しだけ覗いてみようと思った。
そう思ったら、さらに胸の鼓動が激しくなった。
僕は、そうならないように必死に落ち着かせようとした。
でも。
一度激しくなった胸の鼓動。
それを落ち着かせることはできなかった。
結局、胸の鼓動が落ち着かないまま窓を覗き込んだ。
そこから見えたのは……。