ムボウビハート

 まずは、姿の見えない彼女を見つけようと、部屋のドアを開けて回る。


寝室のドアを開けると、ダブルベッドに、呆気なく彼女の姿を見つけて、ほっとする。


いつからだろうか?俺にとって彼女が、こんなにかけがえのない存在になったのは。


その姿が見えないだけで、こんなにも不安になるなんて、少し前の俺だったら想像もつかなかっただろう。


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