ムボウビハート



 「あたしは、あらたを忘れたり、しない。何があっても。」



想いを込めて紡いだ、コトバ。



「そ?さーんきゅ。」



いつもの口調に戻ったあらた。



「でも。あんな夫婦になって、お互いに思い合えるんなら、結婚もいいもんなのかも、な?」



突然に出た、そんなあらたのコトバ。



でも、後ろ向きに抱き締められているせいで、あらたの表情がわからない。




.
< 51 / 179 >

この作品をシェア

pagetop