ムボウビハート



 「…ねー、あらた?」



「おぉ、あんず。なんだ、いたのか。」



いや、30分ほど前から後ろにいましたが…。



一度、キャンバスに向かえば周りの音なんて、聞こえなくなってしまうほど集中する、あらた。



どうやら今は、作品タイトルの選考中で。



ぶつぶつと一人ごとをいいながら、決まったタイトルをポストイットに書いて、作品に貼っていく。



それを、後ろから眺めていたわけです、が。




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