ムボウビハート
「おかえりー、あらた。」
玄関のドアを開けたら、あんずが出迎えていてくれた。
「…!あら…た…ッ?!」
あんずが俺を呼ぶ声が疑問形になったのは、あんずの腰を抱き寄せて急にキス、したからだ。
「…!あらた…イタ…い…ッ!!」
そんなあんずの悲鳴なんぞ、聞こえないフリをして、白い首筋にくちづけて、そのまま強く吸い付けた。
もうあんずは、されるがままに静かにしている。
「goodgirl」
耳元で囁いて、ゆっくり離れた。
その首筋に咲いたのは、紫の花びら。
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