ムボウビハート



 「…あらた、昨日もあたしに付けたくせに…」



俺を見上げながら、囁くあんず。



だから、あたしもつけたくなったんだよ?あらたのカラダに、あたしの跡を。



再度、そんな風に囁かれたら、なんだかすべてがどうでも良くなった。



あんずさえ、いてくれたら他には何も、いらない。



あの、おっさんの言うとおりだろうか?



素直に気持ちを吐き出せば、あんずは喜んでくれるだろうか…?



「…あんず…、」




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