揺るぎのない愛と届かない気持ち
あのビアガーデンの日から半年後
やっと
紗英からプロポーズを受ける返事をもらって、
俺は紗英の気が変わらないうちにと、
外堀を埋め始めて行った。
紗英が俺のことを愛してくれて
結婚を承諾してくれたと、
わかってはいたが、
自分の熱量ほどの愛を紗英からは感じられなく、
不安になっていた。
紗英の性格にもよるのだろうが
全てが淡々としていて、
自分ばっかりが一緒になりたいのではないだろうかと
時々思ってしまっては、
長内に愚痴ったりしていた。
「う〜ん、彼女の性格じゃないの。
私みたいに単細胞だったら、感情をすぐ表に出すけど、
彼女はじっくりと考えるタイプっていうだけで、
決してわ〜って有頂天にならないんだと
思うよ。
それより、東吾の方がものすごい熱量で
彼女に迫って行って、
今までの東吾はどこに行った?って
感じよ。
私の時も冷たかったしさ、、、
あっ、ごめん。
こんなんことは口が裂けても、
彼女の前で言っちゃたりしたらダメなことよね。」
「いや、、、なんかごめん、気を遣わせて。
俺も相当ひどい奴だったって
自覚しているから。」
もうとうに過ぎ去ってしまった、
俺たち二人の付き合いに関して、
思わず口を滑らせた長内が、
罰が悪そうにして謝った。
それは俺も罰が悪い。
「紗英からは叱られるけど、
紗英は一生一緒にいたい人なんだ。
特別なんだよ。
今まで蔑ろにしながら
付き合って来た人ばかりじゃないけど、
もちろん長内とも真面目に付き合ったけど
紗英は、、、なんか、、、今までとは違う。」
「それはあのビアガーデンの彼女も怒るわね。
そんな顔を見せられちゃ。。。」
長内にはビアガーデンの一件も話をしていた。
俺の行いの悪さの報いだと、大笑いされた。
いい気味だとも、言われた。
「元カノだけど、私を結婚式には
呼んでくれるのかしら?」
返事に困った。
職場からしたら同期で一番仲がいいから
呼びたい。
けど
大学時代の仲間達で作った
フットサルのチームメイトは、
長内が元カノと知っているので
紗英の手前それは、自分が居た堪れない。
悩んでいた。
「冗談よ。
元カノじゃなくって、
同期ということで呼んでもらえる?
私もお祝いがしたいわ。」
「そうだな、、、」
あれからもう5、6年は経ち
長内はとっくにマネージャーを降りていた。
フットサルの仲間ももう長内のことを
蒸し返したりもしないし、
会社で二人のことを知っている人たちの大半は
移動したか、退職をしていた。
何より、俺たち二人にまるっきり
恋愛感情がないし、
長内にも恋人がいるから
結婚式に招待しても、問題はないだろう。
却って招待しない方が、
おかしいかもしれない。
俺たちは友達同士なのに。
俺はそう考えていた。
なんて甘い考えだったのだろう。
やっと
紗英からプロポーズを受ける返事をもらって、
俺は紗英の気が変わらないうちにと、
外堀を埋め始めて行った。
紗英が俺のことを愛してくれて
結婚を承諾してくれたと、
わかってはいたが、
自分の熱量ほどの愛を紗英からは感じられなく、
不安になっていた。
紗英の性格にもよるのだろうが
全てが淡々としていて、
自分ばっかりが一緒になりたいのではないだろうかと
時々思ってしまっては、
長内に愚痴ったりしていた。
「う〜ん、彼女の性格じゃないの。
私みたいに単細胞だったら、感情をすぐ表に出すけど、
彼女はじっくりと考えるタイプっていうだけで、
決してわ〜って有頂天にならないんだと
思うよ。
それより、東吾の方がものすごい熱量で
彼女に迫って行って、
今までの東吾はどこに行った?って
感じよ。
私の時も冷たかったしさ、、、
あっ、ごめん。
こんなんことは口が裂けても、
彼女の前で言っちゃたりしたらダメなことよね。」
「いや、、、なんかごめん、気を遣わせて。
俺も相当ひどい奴だったって
自覚しているから。」
もうとうに過ぎ去ってしまった、
俺たち二人の付き合いに関して、
思わず口を滑らせた長内が、
罰が悪そうにして謝った。
それは俺も罰が悪い。
「紗英からは叱られるけど、
紗英は一生一緒にいたい人なんだ。
特別なんだよ。
今まで蔑ろにしながら
付き合って来た人ばかりじゃないけど、
もちろん長内とも真面目に付き合ったけど
紗英は、、、なんか、、、今までとは違う。」
「それはあのビアガーデンの彼女も怒るわね。
そんな顔を見せられちゃ。。。」
長内にはビアガーデンの一件も話をしていた。
俺の行いの悪さの報いだと、大笑いされた。
いい気味だとも、言われた。
「元カノだけど、私を結婚式には
呼んでくれるのかしら?」
返事に困った。
職場からしたら同期で一番仲がいいから
呼びたい。
けど
大学時代の仲間達で作った
フットサルのチームメイトは、
長内が元カノと知っているので
紗英の手前それは、自分が居た堪れない。
悩んでいた。
「冗談よ。
元カノじゃなくって、
同期ということで呼んでもらえる?
私もお祝いがしたいわ。」
「そうだな、、、」
あれからもう5、6年は経ち
長内はとっくにマネージャーを降りていた。
フットサルの仲間ももう長内のことを
蒸し返したりもしないし、
会社で二人のことを知っている人たちの大半は
移動したか、退職をしていた。
何より、俺たち二人にまるっきり
恋愛感情がないし、
長内にも恋人がいるから
結婚式に招待しても、問題はないだろう。
却って招待しない方が、
おかしいかもしれない。
俺たちは友達同士なのに。
俺はそう考えていた。
なんて甘い考えだったのだろう。