揺るぎのない愛と届かない気持ち
「長内、、、よかったで済ませられないくらい
酷いことをしたんだ。」
「そうね。このまま、どうにかなられたら、
もっと罪の意識に苛まれるところだったわ。」
そう言うばかりで
紗英に謝罪の言葉一つも出ない長内に、
俺は苛立ちを覚えた。
「長内、、、
ずっと俺はお前に悪いことをしたと思っていた。
紗英にも取り返しがつかないことをしたと
思っている。
紗英は本当だったら、
あんな危ないお産をする必要なんてなかったはずだ。
今頃、
普通に子供を間にして俺たちは喜びを分かち合っていた
と思う。
結果無事でよかったが、
必要以上に、あんな苦しみを与えることは
なかったんだ。」
「酷いことをしたとは思っている。
でも、何でも持っている紗英さんが憎かった。
私が欲しかった東吾を持って行ってしまった、
紗英さんが憎かった。」
怒りで目の前が真っ白になった。
俺は品物なんかじゃない。
ちゃんと自分の意思はある。。。
しかし、ここで
衝動に駆られて感情に走ってはいけない。
「長内、、、俺は後悔している。
何であの時に友達に戻ろうなんて
言ったのか。
今日の長内を見ていたら、
所詮友達にも戻れなかったんだ。
己の未熟さに吐き気がする。
俺は長内の持ち物でもなんでもない。
長内が俺を憎く思うのは仕方がないが、
何も関係がない紗英を
恨むのは大間違いだ!
俺は一生をかけて、
紗英が許してくれなくても、
紗英を愛し続けて守り抜く。
長内とはこれで、本当にお別れだ。
会社でもどこでも、
俺のことを気安く東吾と呼び捨てにしないでくれ。
できれば、俺に近寄って欲しくない。
携帯のアドレスからも、長内を削除させてもらう。」
「どうぞ、、、
あの日私を置いて東吾が、
紗英さんを追いかけた時、
私、馬鹿みたいに全裸で
あなたたちのベッドにいたのよ。
紗英さんが現れて、
あんな風になるとは思っても見なかったけど、
東吾、、、とは
これで
お終いって、、、
彼との結婚も無くなった。
私の計画と結果を言ったら、
私と東吾のことを全部見てきたはずなのに、
『結婚を承諾してくれたから
もう大丈夫だと思っていたのに。
結局は僕のことを馬鹿にしていたんだね。』
って。
もう親からは勘当されるは、
結婚式を中止にした違約金は
払わなくてはいけないわ、、、
本当に私ってばか。。。
両方の親同士も仲良しだったのに、
このことで仲違いさせちゃって、
それは本当に申し訳なかった。」
親の仲違いは申し訳なくって、
あの婚約者や紗英には申し訳なかったって
思わないのか。
「長内お前が一番謝らなくてはいけないのは、
婚約者にだろう。
どれだけ、傷つけたら気が済むんだ。。。」
「絶交されちゃって、、、
当たり前だけど。
お金も無くなったから、
あの会社でまだ働かなくっちゃ。
けど、結婚式の招待状を出す前でよかった。。。
みんなから招待状を回収するなんて、、、」
招待状を出す前で、よかったという話か?
長内の頭の中は
今、
どうなっているのだろう。
俺が壊した、、、、
いやそんなふうに同情するのがよくない。
「これでお終いだ。」
あとは何も言わずに席を立った。
長内は、俯いたままだった。
長内を初めて会う人のように感じ、
その印象が
怖いとしか思えなかった。
酷いことをしたんだ。」
「そうね。このまま、どうにかなられたら、
もっと罪の意識に苛まれるところだったわ。」
そう言うばかりで
紗英に謝罪の言葉一つも出ない長内に、
俺は苛立ちを覚えた。
「長内、、、
ずっと俺はお前に悪いことをしたと思っていた。
紗英にも取り返しがつかないことをしたと
思っている。
紗英は本当だったら、
あんな危ないお産をする必要なんてなかったはずだ。
今頃、
普通に子供を間にして俺たちは喜びを分かち合っていた
と思う。
結果無事でよかったが、
必要以上に、あんな苦しみを与えることは
なかったんだ。」
「酷いことをしたとは思っている。
でも、何でも持っている紗英さんが憎かった。
私が欲しかった東吾を持って行ってしまった、
紗英さんが憎かった。」
怒りで目の前が真っ白になった。
俺は品物なんかじゃない。
ちゃんと自分の意思はある。。。
しかし、ここで
衝動に駆られて感情に走ってはいけない。
「長内、、、俺は後悔している。
何であの時に友達に戻ろうなんて
言ったのか。
今日の長内を見ていたら、
所詮友達にも戻れなかったんだ。
己の未熟さに吐き気がする。
俺は長内の持ち物でもなんでもない。
長内が俺を憎く思うのは仕方がないが、
何も関係がない紗英を
恨むのは大間違いだ!
俺は一生をかけて、
紗英が許してくれなくても、
紗英を愛し続けて守り抜く。
長内とはこれで、本当にお別れだ。
会社でもどこでも、
俺のことを気安く東吾と呼び捨てにしないでくれ。
できれば、俺に近寄って欲しくない。
携帯のアドレスからも、長内を削除させてもらう。」
「どうぞ、、、
あの日私を置いて東吾が、
紗英さんを追いかけた時、
私、馬鹿みたいに全裸で
あなたたちのベッドにいたのよ。
紗英さんが現れて、
あんな風になるとは思っても見なかったけど、
東吾、、、とは
これで
お終いって、、、
彼との結婚も無くなった。
私の計画と結果を言ったら、
私と東吾のことを全部見てきたはずなのに、
『結婚を承諾してくれたから
もう大丈夫だと思っていたのに。
結局は僕のことを馬鹿にしていたんだね。』
って。
もう親からは勘当されるは、
結婚式を中止にした違約金は
払わなくてはいけないわ、、、
本当に私ってばか。。。
両方の親同士も仲良しだったのに、
このことで仲違いさせちゃって、
それは本当に申し訳なかった。」
親の仲違いは申し訳なくって、
あの婚約者や紗英には申し訳なかったって
思わないのか。
「長内お前が一番謝らなくてはいけないのは、
婚約者にだろう。
どれだけ、傷つけたら気が済むんだ。。。」
「絶交されちゃって、、、
当たり前だけど。
お金も無くなったから、
あの会社でまだ働かなくっちゃ。
けど、結婚式の招待状を出す前でよかった。。。
みんなから招待状を回収するなんて、、、」
招待状を出す前で、よかったという話か?
長内の頭の中は
今、
どうなっているのだろう。
俺が壊した、、、、
いやそんなふうに同情するのがよくない。
「これでお終いだ。」
あとは何も言わずに席を立った。
長内は、俯いたままだった。
長内を初めて会う人のように感じ、
その印象が
怖いとしか思えなかった。