揺るぎのない愛と届かない気持ち
「東吾くんにも叫けなかった?」

「喚くというより、二人を追い詰めて、
自分が倒れた。」

「じゃぁ、もっと追い詰めて、それからどうするかを
考えなさい。

悠くんのこともあるし。
この子に父親を紹介するのかしないのか。

まだ、会わせていないんでしょ。」

「そうね。。。」

このままではいけない。
東吾さんは、あんなことがあったけど、
悠の父親に間違いはない。
きちんと会わせないと。

「はい。苦しい話はここまで。

ねぇねぇ、ちょっと見て、
可愛さのあまりこんなに悠くんのお洋服を
買っちゃった。

靴下なんてこんなにちっさいの!」

香衣はあっという間に話を切り替えて、お祝いに持ってきた悠の衣類を、
披露し始めた。



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