揺るぎのない愛と届かない気持ち
危機 〜紗英
東吾さんが慌てて駆け寄って来た。
「紗英っ!!」
「触らないで!救急車を呼ぶから、
私に触らないで!」
迫り来る痛みに耐えながら、彼を拒否した。
何かが起きている、自分の身体に。
震える手で119番をし、
震えながら
そして
痛みのために
切れ切れに電話をする私の携帯を
力づくで奪い取ると、
東吾さんがテキパキと救急依頼を告げていた。
「返して、、、私の携帯、、、返してよ。」
意識が遠くなりながらも、
なんとか、
彼の前で気を失いたくないと、
自分を奮い立たせて、
その手を払い除けて私は言った。
払い除けた手で、実家の母に連絡をした。
「紗英、静かに横になって。
救急車が来るまで安静にして。
お願いだから。」
彼が辛そうに私に声をかけたが、
私はそれを無視をした。
「お母様、、、私、、、今、、から、、
きゅう、、きゅう、、」
私の意識はそこで途切れた。
次に気がついたのは
ストレッチャーで救急車へ運び込まれる時だった。
横に東吾さんが真っ青な顔してついて来ていた。
「っ、、、ついて来ないで。一緒に来ないで、、、
すみません。この人を
乗せないでください。お願いですから、
お願いですから、、」
私は興奮していたのだろう、
必死にお願いをした。
そうお願いをされた救急隊員の人たちは、
困惑しながら、お互いの顔を見合わせたり、
東吾さんの顔を見たりしていた。
「この人、夫じゃないですから。
部屋にこの人の女の人が待っていますから。
一緒に、、、救急車に、、、乗ったら
警察を呼びます。。。」
そこでまた私の意識は途切れた。
「紗英っ!!」
「触らないで!救急車を呼ぶから、
私に触らないで!」
迫り来る痛みに耐えながら、彼を拒否した。
何かが起きている、自分の身体に。
震える手で119番をし、
震えながら
そして
痛みのために
切れ切れに電話をする私の携帯を
力づくで奪い取ると、
東吾さんがテキパキと救急依頼を告げていた。
「返して、、、私の携帯、、、返してよ。」
意識が遠くなりながらも、
なんとか、
彼の前で気を失いたくないと、
自分を奮い立たせて、
その手を払い除けて私は言った。
払い除けた手で、実家の母に連絡をした。
「紗英、静かに横になって。
救急車が来るまで安静にして。
お願いだから。」
彼が辛そうに私に声をかけたが、
私はそれを無視をした。
「お母様、、、私、、、今、、から、、
きゅう、、きゅう、、」
私の意識はそこで途切れた。
次に気がついたのは
ストレッチャーで救急車へ運び込まれる時だった。
横に東吾さんが真っ青な顔してついて来ていた。
「っ、、、ついて来ないで。一緒に来ないで、、、
すみません。この人を
乗せないでください。お願いですから、
お願いですから、、」
私は興奮していたのだろう、
必死にお願いをした。
そうお願いをされた救急隊員の人たちは、
困惑しながら、お互いの顔を見合わせたり、
東吾さんの顔を見たりしていた。
「この人、夫じゃないですから。
部屋にこの人の女の人が待っていますから。
一緒に、、、救急車に、、、乗ったら
警察を呼びます。。。」
そこでまた私の意識は途切れた。