揺るぎのない愛と届かない気持ち
東吾さんが声を絞り出すようにして
、自分の気持ちを吐露した。
「確かに東吾さんは酷い。
でも、東吾さんの横にいるために
彼女がしたことは、もっと酷い。
酷い男がいて、
酷い仕打ちをされたからと言って、
私にその矛先が向かう?
そのことすら、
東吾さんは自分のせいだと言うの?
彼女は可哀想なばっかり?」
違う。
彼女はフラれた腹いせを、
東吾さんの相手に対して行った所業。
それは私の前の人にもあっただろう。
東吾さんが知らないだけで。
彼に悟られる事なく、相手に対して、
嫌なことを繰り返ししていたらしい。
嫉妬などしない。
別れても親友として、
きっちりと役割をこなせる。
そんな完璧な女の仮面を被りながら、
東吾さんの隣にいたかった。
そのために自分のことを愛し、
見守ってくれた婚約者を蔑ろにしても。
「彼女は
東吾さんのそういう性格を知った上で、
じわじわと追い詰めて行ったのよ。
きっと、東吾さんと付き合うために
フットサルのメンバーにも
働きかけたのかもしれない。。。」
父がいきりたって東吾さんと長内さんのことを調べて時に、
わかった事だったが、今更その人たちを責めても仕方がない。
きっとその時は周りは付き合えばいいのにと、
真から思っていたのだろうから。
「東吾さんはわかっていながら、
どうして私と結婚したの?
そんなに長内さんを振り切れないなら、
結婚しても、
私に対して不実だと思わなかったの?」
「危うさは薄々感じていたけど、
それがはっきりとわかったのは、
この間、長内と話してからなんだ。
見ないように、聞かないようにしていた
のかもしれない。
そのうち通り過ぎるだろうと。
紗英と会って、、、
もう紗英以外は見えなくなって、
紗英と付き合えば付き合うほど
この人と一緒になりたい。って思って。
もう紗英と付き合えただけで、有頂天になって。」
「そんな東吾さんを見るのは、
彼女には耐えられなかったのでしょうね。
入社して以来、東吾さんのことが好きで、
あなたしか見ていなかったのに。
人の好きは止められない。
かと言って
自分の気持ちに見切りをつけらず、
相手を攻撃していいことではないと思う。
攻撃をするくらいだったら、
東吾さんに自分の気持ちを洗いざらい言って
キッパリとフラれた方が、
まだ、立ち直れると言うものだわ。
私は、あんな浅ましい姿の夫を見せつけられて、
私が何を言っても、
全裸の彼女の背をさすりながら、
彼女の肩を持つ夫に姿を見せつけれて、
どうして、
この人と結婚したのだろうと自分の決心に後悔をした。
お腹に
あなたとの子供がいるということも忘れていた。」
「紗英、、、
あの時、あの時俺は頭の中が真っ白で、、、
長内を庇うというより、
長内に共犯意識を持ってしまったんだ。
さっきの話したけど、長内のシナリオ通りに動いてしまった。
すんでのところで、間違いを犯すところだった。。。」
「間違いは起きていたのよ。
私の留守に、家にあげた。それどころか、
泊めた。
玄関の鍵がかかっていなかったのよ。
ハイヒールが脱ぎ捨ててあって、、、
どこか予感がしていたような、、、
心臓が誰かの冷たい手で
鷲掴みにされたような気分だった。
そっと奥に入っていった。
スマホのカメラを起動させて、、、
寝室からボソボソと話し声が聞こえてきて、、、
もし、セックスの真っ最中だったら
どうしよう、と緊張して息が止まりそうだった。
中から話し声が聞こえてきて、
「よかったよ紗英が、留守の時で。」
「当たり前じゃない。奥さんが留守じゃないと、
こういう状態にはなっていないでしょう。」
私の留守に連れ込んだ、、、わかっていて、、、
「東吾さん、あなたを見損なったわ。
私には男を見る目なんて、備わっていなかった。」
、自分の気持ちを吐露した。
「確かに東吾さんは酷い。
でも、東吾さんの横にいるために
彼女がしたことは、もっと酷い。
酷い男がいて、
酷い仕打ちをされたからと言って、
私にその矛先が向かう?
そのことすら、
東吾さんは自分のせいだと言うの?
彼女は可哀想なばっかり?」
違う。
彼女はフラれた腹いせを、
東吾さんの相手に対して行った所業。
それは私の前の人にもあっただろう。
東吾さんが知らないだけで。
彼に悟られる事なく、相手に対して、
嫌なことを繰り返ししていたらしい。
嫉妬などしない。
別れても親友として、
きっちりと役割をこなせる。
そんな完璧な女の仮面を被りながら、
東吾さんの隣にいたかった。
そのために自分のことを愛し、
見守ってくれた婚約者を蔑ろにしても。
「彼女は
東吾さんのそういう性格を知った上で、
じわじわと追い詰めて行ったのよ。
きっと、東吾さんと付き合うために
フットサルのメンバーにも
働きかけたのかもしれない。。。」
父がいきりたって東吾さんと長内さんのことを調べて時に、
わかった事だったが、今更その人たちを責めても仕方がない。
きっとその時は周りは付き合えばいいのにと、
真から思っていたのだろうから。
「東吾さんはわかっていながら、
どうして私と結婚したの?
そんなに長内さんを振り切れないなら、
結婚しても、
私に対して不実だと思わなかったの?」
「危うさは薄々感じていたけど、
それがはっきりとわかったのは、
この間、長内と話してからなんだ。
見ないように、聞かないようにしていた
のかもしれない。
そのうち通り過ぎるだろうと。
紗英と会って、、、
もう紗英以外は見えなくなって、
紗英と付き合えば付き合うほど
この人と一緒になりたい。って思って。
もう紗英と付き合えただけで、有頂天になって。」
「そんな東吾さんを見るのは、
彼女には耐えられなかったのでしょうね。
入社して以来、東吾さんのことが好きで、
あなたしか見ていなかったのに。
人の好きは止められない。
かと言って
自分の気持ちに見切りをつけらず、
相手を攻撃していいことではないと思う。
攻撃をするくらいだったら、
東吾さんに自分の気持ちを洗いざらい言って
キッパリとフラれた方が、
まだ、立ち直れると言うものだわ。
私は、あんな浅ましい姿の夫を見せつけられて、
私が何を言っても、
全裸の彼女の背をさすりながら、
彼女の肩を持つ夫に姿を見せつけれて、
どうして、
この人と結婚したのだろうと自分の決心に後悔をした。
お腹に
あなたとの子供がいるということも忘れていた。」
「紗英、、、
あの時、あの時俺は頭の中が真っ白で、、、
長内を庇うというより、
長内に共犯意識を持ってしまったんだ。
さっきの話したけど、長内のシナリオ通りに動いてしまった。
すんでのところで、間違いを犯すところだった。。。」
「間違いは起きていたのよ。
私の留守に、家にあげた。それどころか、
泊めた。
玄関の鍵がかかっていなかったのよ。
ハイヒールが脱ぎ捨ててあって、、、
どこか予感がしていたような、、、
心臓が誰かの冷たい手で
鷲掴みにされたような気分だった。
そっと奥に入っていった。
スマホのカメラを起動させて、、、
寝室からボソボソと話し声が聞こえてきて、、、
もし、セックスの真っ最中だったら
どうしよう、と緊張して息が止まりそうだった。
中から話し声が聞こえてきて、
「よかったよ紗英が、留守の時で。」
「当たり前じゃない。奥さんが留守じゃないと、
こういう状態にはなっていないでしょう。」
私の留守に連れ込んだ、、、わかっていて、、、
「東吾さん、あなたを見損なったわ。
私には男を見る目なんて、備わっていなかった。」