きょうだい愛
わたしならなにをされてもこんな上玉逃したくないけど……おにいちゃんは本当になにをしでかしているんだろう?とっても気になる。
「はぁ、仕方ない。ここは一つ、わたしが脱ぐとしようかな!」
「なにを言ってるの。やめなさい」
「おにいちゃんこそなに言ってんの。頭いいくせにそういうボケやめてよね。気持ち悪い」
「き、きもちわるい……」
あ、落ち込んじゃった。わたしの言葉が足りなかったんだから怒ってもいいところなんだけど。
まったく、おにいちゃんってばわたしのこと怒れないくらい大好きなんだもんね。
わたしもそういうおにいちゃんの優しいところが大好きだから、からかうのはここまでにしてあげる。でも、その代わりに……
「おにいちゃん、明日デートしよ!」
「……え?」
一日だけわたしの彼氏になって!