課長と私のほのぼの婚
下田観光
冬美は館林課長とともに、下田をめぐることにした。
課長は観光スポットに詳しく、冬美が見たい場所を案内してくれると言う。助清くんの生まれ育った町を要領よく周れそうである。
でも何よりその気になったのは、課長に好感を持ったからに他ならない。
年上の男性にこんな感情を抱くのは初めてだった。
助清くんは夏になると白浜の海水浴場で泳いだとインタビューで答えている。冬美が彼のファンになったきっかけの写真も、その海が背景だった。
今回、最後に海に行って自撮りするつもりだったが、夕方から再び雲が出始めると天気予報で知り、予定を前倒しすることにした。
晴れているうちに、助清くんの海が見たい。
「すみません、私の都合で」
「構いませんよ。僕は特にコースを決めていませんので」
「実は白浜のあとも、行きたいところがありまして」
「大丈夫、どこでもお付き合いします」
「あ、ありがとうございますっ」
課長は観光スポットに詳しく、冬美が見たい場所を案内してくれると言う。助清くんの生まれ育った町を要領よく周れそうである。
でも何よりその気になったのは、課長に好感を持ったからに他ならない。
年上の男性にこんな感情を抱くのは初めてだった。
助清くんは夏になると白浜の海水浴場で泳いだとインタビューで答えている。冬美が彼のファンになったきっかけの写真も、その海が背景だった。
今回、最後に海に行って自撮りするつもりだったが、夕方から再び雲が出始めると天気予報で知り、予定を前倒しすることにした。
晴れているうちに、助清くんの海が見たい。
「すみません、私の都合で」
「構いませんよ。僕は特にコースを決めていませんので」
「実は白浜のあとも、行きたいところがありまして」
「大丈夫、どこでもお付き合いします」
「あ、ありがとうございますっ」