課長と私のほのぼの婚
「間宮さんからきみの話を聞いて以来、気になる女性ではありましたが、今日初めて直に話をして、強く惹かれました。きみにとっての幸せ。おそらくそれは、僕と同じ価値観だ。きみのことをもっと知りたい、話がしたい。そして今、ますます望みが深まっていく」


望み――


なんだかどきどきしてきた。冬美は彼が言わんとすることを、感覚で理解できる。


「野口冬美さん。僕と付き合ってくれませんか」


素直にうなずいた。なんの抵抗もない、自然なこたえ。


(私と課長の、ご縁……)


きちんと言葉にして伝えたい。

このときめきを。


「私も、あなたを好きになりました……大好きです!」





そして5か月後。

二人は結ばれ、夫婦になったのである――



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