私を赤く染めるのは
宅配ボックスに届いていたCDも無事回収。合計6枚のCDを手に帰宅する。
本当はもっと積みたかったけれど、ファンミーティングの支払いにグッズの発売もあるだろうからな。
推し活を続けるためには、時には我慢も必要なのだ。
煌とお兄ちゃんは遅くなるって言ってたから先に開封式しちゃおうかな。
制服から部屋着に着替え、机の上に6枚のCDを並べる。
まずは1枚目、
ピリピリとビニールを開けると歌詞カードの間に一吹のトレカが一枚。
握手券らしきものは見当たらない。
「だめだったかぁー」
その後、同じ行動を3回繰り返すも握手券は一向に姿を見せてはくれない。
やっぱり6枚じゃ厳しいよね。
諦めモードに突入した5枚目。
同じようにCDを開けた時、
トレカとは別の一枚の紙がヒラヒラと机の上に舞い落ちた。
その紙には、なんと
「……嘘でしょ」