ペリドットの約束
「ふふ。ありがとうね。ロベルト。そうだ……オペラのチケットがある。今日急ぎのレッスンが入ってね。行けなくなったんだ。悪くない席だし、今夜だよ」

アルノルド先生はロベルトにオペラのチケットを渡した。


「ありがとうございます。すみません、あと、電話借りてもいいですか?」

「もちろんだよ。2階にあるから使っていくといい」

デンワ……?デンワってなんだろう?私にはわからなかったが、またロベルトは恥ずかしい顔をすると思ったので、聞かないでおいた。

私たちはアルノルド先生に握手をした。

練習場をあとにして、私たちはぶらぶらとしていた。



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