ペリドットの約束
6歳のある日、神殿の私の居室に、侵入者が入って、その男が私をさらおうとした。

「キャーッ」わたしは怖くて叫んだ。

すると隣の部屋で眠っていた父がやってきた。

「あなたは何者ですか?」
父は言った。

「噂のユリアの生き写しをさらいにきた。

ヘッヘッヘ。ユリアの血をすすり、ユリアの髪を身につけたら世界が手に入るというからな。

高く売り飛ばして大金持ちになってやる」

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