ペリドットの約束
「超絶技巧の天才ヴァイオリニスト少年、それが彼だった。だが、そうだな……16歳くらいの時かな。“悪魔と契約したヴァイオリニスト”だど言われてね。熱狂的なファンはついたが、かたや気味悪がる人もいてね。ご家族もあることないこと言われて大変だったそうだ」

「……そうなんですか」

「イースティン音学院に若い頃からいたけど、いじめも受けていたみたいだ。僕は動いたけど……助けられなかった」

「なるほど」

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