激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす
三.再会だと浸る時間さえもなく。
三.再会だと浸る時間さえもなく。
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「それ、本気で言ってるの?」
渋々親からの連絡を取ってみれば、顎が外れるかと思うほど呆れてしまった。
姉が私が行方不明になったと大袈裟に吹聴してくれたおかげで親からも着信が来ていたので、素直にハワイへ旅行に行っていたことと婚約を破棄したことと、姉の妊娠を伝えてから鬼のように着信が来ていた。
帰宅後、時差のせいか身体が怠くて後回しにしていたのに。
朝、出勤しながらいつでも切れる言い訳ができる状況で連絡したら、要約すると「あんたは妹なんだから我慢しなさい」と言われた。
『穂乃花も悪いところはあるけど、優希さんが選んだんだから仕方ないわ。お母さんもね、姉より妹が先に結婚ってどうなのかなって思ったのよ。世間体にもね』
『世間体なら、妹の婚約者を寝取る姉の方がおかしいよね』
『それは誰にも話さなければ、気付かれないわよ』
所詮、母の居る田舎ではの話しだ。