白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

「ひゃっ……あっ……!」
「ふたばの弱いところ分かってきた。ここもだろ?」

 そのまま耳朶の裏まで舐められる。またゾワゾワと身体が震えて、一気に全身が熱を持ったようになって、顔までまた真っ赤になった。

「んんっ……! そこっ! だめっ!」

 当たり前のように手が服の中に差し入れられる。

「だめじゃなくて、気持ちいい時は気持ちいいって言うんだ」
「んんっ! そんなのっ……!」
「素直に言えたら、もっとよくするから」

 琥白さんはすべてをわかってるとばかりに、一番気持ちいいところを避けて、でも、もう降りられないところまで私を連れて行く。
 そうされていると、私はもう何も考えられなくなった。

「あっ……! ん、いいですっ、気持ちいっ……!」
「いい子だ」

 琥白さんが耳元でささやく。その声に、手に、指に、唇に、翻弄される。
 私はいつのまにか琥白さんの背中を、ぎゅう、と掴んでいた。

 ビクンと何度も跳ねる私の身体を、琥白さんは熱を持ったギラギラした目で見ていた。
 その目を見て、私の身体はさらに熱を持ったことに気づく。
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