白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
私はそのまま琥白さんに無理矢理みたいに家に連れて帰られていた。
家に入った瞬間、玄関で靴も脱がないまま、琥白さんはすぐに私にキスをして、そのまま足から崩れた私に容赦することなく、何度も何度もキスを繰り返した。
「んっ、ちょ、待って、やっ、んんっ! くださいっ!」
(もしかして、このまま最後まで……)
あまりの勢いにそう思うと、覚悟できていない自分のからだが小さく震える。
しかし、琥白さんは何度も口づけたあと、私の身体を強く抱きしめただけだった。
そして耳の奥に低くつぶやく。
「俺はしつこいぞ。神尾には粘着質だと言われた」
「……へ?」
「言っただろ。ふたばが俺を欲しがるまで、俺は絶対に諦めないって」