白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい

「電気! 消してください!」
「だめ。全部見たいし。隅々まで知りたいから」

 琥白さんはそのまま何度もキスをして、全身にキスを落としだす。そして当たり前のように、一番弱いところを見つけて、指で、舌で何度も触れた。

 耳をふさぎたくなるような音が室内に響いて、頭がくらくらする。
 階段を上って、上って、以前よりどんどん高いところを知らされる。

 この場所は、前よりもっと琥白さんが欲しいって思ってしまう場所だ。

「んんっ……」
「かわいい。全部暴きたくなる」

 琥白さんが低い声で耳元で囁いて、私は泣きそうになる。思わず唇を噛んで、口を開いた。
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