白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
「なら、んっ、なんで……最後まで、ぁ、してくれないんですかぁぁああああ!」
ぴたりと琥白さんの動きが止まる。
私が琥白さんを睨むと、琥白さんはクスリと笑って、私の髪を撫でそのまま頬を撫でた。
「言ったよな? もっと俺を欲しがれよ。ふたば」
「もう、十分っ……! ……っ、あっ……! も、だめっ……」
「かわいい。もっといじめたくなる」
(もしかして、これ、ただのいじめなの⁉)
その可能性に青ざめると、そのまままた楽しそうに琥白さんは私に触れるのをやめなかった。
いや、それどころか、もっともっと私を追い詰めるように激しくなった。
「ひゃんっ! なん、ですかっ、あっ……! それ、んんっ、はっ……! こ、琥白さぁんっ!」
琥白さんに手を伸ばすと、指を這わせてその手をぎゅうと握られる。
「ふたば、愛してる」
琥白さんは私に何度も口づけて、気持ちよすぎて涙が滲んだ私の顔を愛おしそうに見ていた。