白檀の王様は双葉に芳しさを気付かせたい
私は涙目で自分の首筋を抑えながら、
「な、なにするんですか! 突然、こんなところで! おかしいですよ!」
と思いっきり叫んだ。
琥白さんはまったく反省もしていないそぶりを見せ、
「こうすれば、ここで仕事するたび、思い出してもらえるかと思いました」
ときっぱり言った。
(はぁ……⁉︎)
できることなら、琥白さんの顔を下から上まで舐めるように見上げて、睨みつけてやりたい!