Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜

カフェテリアにて。
綾香には甘いコーヒーを買い与え、僕用に目が覚めるほどの苦味があるコーヒーを買って、席についてから……。

「ねえ、綾香」
「……なんですか……」
「ランド、僕と行こうよ」
「え？」
「土曜日……は……あいつらがいると厄介だから……土曜日の夜からホテルに泊まって、日曜日に行く。……どう？」
「どうって言われても……」

おかしい。
どうして、そんなに顔を曇らせているのか。

「綾香？君、ランドが好きって河西には言ってたけど……」
「好き……ではあるんですけど」
「だったら」
「でも……！」

綾香はそう言うと、僕が私はコーヒーを一気飲みしてから

「ごめんなさい、加藤さんとはまだランドに行く勇気はありません！！」

と早口で捲し立ててから、カフェテリアから走り去ってしまった。

僕とは……まだランドに行けない……？
どう言うことだ……？




Next Extra Fightに続きます