Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
「……な、なんで……」

おかしい。
エレベーターはずっと目線に入っていたはずなのに。
いつの間に、どこからこの人は現れたんだ。

「加藤さん……どこから来たんですか」
「どうでもいいから」

……こっちにとってはどうでもよくないのに、自分にとってはどうでもいいと思うことをバッサリなかったことにするの、まじでやめて欲しい。

「……これから……オフィスに戻ろうかと……思ってたんですけ……ど?」

私の目の前に、加藤さんがスマホの画面を見せてきた。

「はい、これ」
「これって……」

画面には、ランドのチケットが出ていた。
2人分。
しかも、日程は……。
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