Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
「綾香、今何時!?」
「今は……11時……かな?」
「え!?」

僕も急いでスマホを確認する。
10時50分。
入園時間から、とうに1時間は過ぎている
予定であれば、すでに1つ、人気のアトラクションには乗れているはずの時間。
食べ歩き用のおやつ……ポップコーンを2人で分け合って食べている想定はしていたはずの時間だった。

「綾香!急ごう!」
「え!?で、でも……」
「早く入ろう……!!」
「ま、待ってください加藤さん!」

僕は、綾香の手を取り、急いで入場口まで走った。
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