Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
「僕のは?」
「え?」
「僕のも、選んでよ」
「え!」
「何、その驚いた顔」
「だ、だって加藤さん……こういうの付けるの……好きじゃないんじゃないかなと思ったから……」
「そう思ったなら、どうして僕をここに連れてきたの」
「それ……は……」

綾香は少し恥ずかしそうに

「やっぱり……夢だったので……」

それはカップルで耳をつける、ということだろう。
綾香の夢だっていうなら、僕の夢でもある。

「僕に似合うもの、綾香が好きに選んでよ」

僕がそう言うと、綾香の表情がよりぱあっと華やかになった……気がした。


そして綾香が選んだのは……。
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