Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
Extra Fight 10 テーマパークで元カレのことを詰められるの巻 Side綾香
楽しいテーマパークデート……のはずだった。
ランドで食べるご飯やスイーツは、どんなものでも可愛くて美味しい。
それを、加藤さんと一緒に楽しめることを、実は内心すごくすごく、楽しみにしていた。
加藤さんは、どんな顔をして食べてくれるんだろうと、想像するだけでドキドキした。
だからこそ、ランチタイムは加藤さんの好みに合わせて色々計画を立てていた。
それなのに今、私は……ランチにしては、ものすごく豪華なコース料理の前に座らせられている。
昼間なのに夜の雰囲気を醸し出す、海賊をテーマにしたアトラクションを眺めることができるレストランで、私は、この……仕事では有能な年下上司より詰められていた。
私は、この恐ろしさを部下として、嫌というほど経験していた。
この人にロックオンされたら最後……ゲロるまで逃してくれないということを。決して。
「……どういうこと?」
「何が……でしょう……?」
「元カレ……いたの?」
こわっ。
めっちゃこわっ!
戻れるなら、今すぐ10分前に戻りたい。
戻って、自分の失言を無かったことにしたい。
ランドで食べるご飯やスイーツは、どんなものでも可愛くて美味しい。
それを、加藤さんと一緒に楽しめることを、実は内心すごくすごく、楽しみにしていた。
加藤さんは、どんな顔をして食べてくれるんだろうと、想像するだけでドキドキした。
だからこそ、ランチタイムは加藤さんの好みに合わせて色々計画を立てていた。
それなのに今、私は……ランチにしては、ものすごく豪華なコース料理の前に座らせられている。
昼間なのに夜の雰囲気を醸し出す、海賊をテーマにしたアトラクションを眺めることができるレストランで、私は、この……仕事では有能な年下上司より詰められていた。
私は、この恐ろしさを部下として、嫌というほど経験していた。
この人にロックオンされたら最後……ゲロるまで逃してくれないということを。決して。
「……どういうこと?」
「何が……でしょう……?」
「元カレ……いたの?」
こわっ。
めっちゃこわっ!
戻れるなら、今すぐ10分前に戻りたい。
戻って、自分の失言を無かったことにしたい。