Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
それから、綾香に吐かせた通りのアトラクションに並び、ファーストフードを2人で分けるということもした。
さすがにファーストフードについては……レストランでお腹いっぱい食べた後だったので

「加藤さん……苦しいです……」

と苦笑いされてしまったが、僕はむしろ好都合だと思った。
これで、この食べ物を見る度に、僕が無理やり食べさせた記憶の方が、綾香の頭の中によぎるのだと思ったから。

「しょうがないな」

そう言いながら、僕が綾香の食べかけを貰う。
すると、綾香が顔を真っ赤にしながら

「太りますよ……!」

と言ってきたので、ほんの少し意地悪してやりたくなった。

「そしたら、太らないように協力してよ」
「協力?」
「早速、今日の夜からでも」
「……そ、それって……」

綾香は、こう言った表現をする時の僕の意図は、早々に察知してくれるので助かる。
もじもじしながら

「それは……その……」

などと、言葉を探している綾香に

「今日の夜は、覚悟してよね」

僕は濃厚な夜の予告を投げた。
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