Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
恥ずかしさと申し訳なさからのヤケクソで
「すみません赤ワインで」
と私が勢いで注文してみたが
「ノンアルの方で」
と加藤さんはコントのツッコミかのように脊髄反射で上司ぶってきた。
だけど、この時の加藤さんの顔は、すでにアルコールを飲んだ時の私の顔と同じくらい、顔が真っ赤だったので
「加藤さんはもう、お酒でも飲んだんですか?顔赤いですよ」
このように、年上らしくからかってみた。
しかし、からかうなんて、滅多にやるものじゃない。
「……綾香と一緒にいるだけで、嬉しくて酔ってる」
と、見事にでかい爆弾を最後に落とされてしまった……。
もしここが自分のデスクだったら、額を机に擦り付けていただろう
私はかろうじてそれをすることを理性で抑えつつも
「反則です……」
と返すので精一杯だった。
この時にちょうど運ばれて来たノンアルのワインは、私が知っているワインの味よりずっと甘くて優しくて、とろとろに舌の上に溶けるかのような味だった。
まるで、今日の加藤さんのように。
続く……?
「すみません赤ワインで」
と私が勢いで注文してみたが
「ノンアルの方で」
と加藤さんはコントのツッコミかのように脊髄反射で上司ぶってきた。
だけど、この時の加藤さんの顔は、すでにアルコールを飲んだ時の私の顔と同じくらい、顔が真っ赤だったので
「加藤さんはもう、お酒でも飲んだんですか?顔赤いですよ」
このように、年上らしくからかってみた。
しかし、からかうなんて、滅多にやるものじゃない。
「……綾香と一緒にいるだけで、嬉しくて酔ってる」
と、見事にでかい爆弾を最後に落とされてしまった……。
もしここが自分のデスクだったら、額を机に擦り付けていただろう
私はかろうじてそれをすることを理性で抑えつつも
「反則です……」
と返すので精一杯だった。
この時にちょうど運ばれて来たノンアルのワインは、私が知っているワインの味よりずっと甘くて優しくて、とろとろに舌の上に溶けるかのような味だった。
まるで、今日の加藤さんのように。
続く……?