スタンドバイユー
しぶしぶ、ロックを解除して、





彼女を部屋に上げた。





とりあえず、紅茶を出して、






「あのー、お話って…?」





切り出した。





彼女は両腕を胸の前で組んだまま、






「いとちゃんと別れて頂戴!!」




言い放った。




あんたといると、いとちゃんのイメージが悪くなる。





とか。





いとちゃんはあたしといるほうが幸せだ。





とか。






あんたのどこがいいのか、さっぱりわかんないんだけどっ!!






とか。






集中砲火のように、彼女の口からコトバを浴びている…。





< 118 / 142 >

この作品をシェア

pagetop