スタンドバイユー
一通り、しゃべり尽くしたアサミさんは、





「だから、いとちゃんとは別れてっ!!」






最後に叫ぶように言った。






「アサミさんは、彼のどこが好きですか?」






久しぶりに口を開いたあたしに、






「…どこって…。顔とか性格とか…?」






腕組みしたまま、言うアサミさんに、






あたしは、静かにしゃべり出した。





「あたしは確かに、一般人で、身長だってないし、可愛くもキレイでもないです。釣り合うのは、あたしなんかより、アサミさんだと、思います」






「だったらっ!!」





身を乗り出したアサミさんに、





「でも…、」






話し続ける。





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