スタンドバイユー
なんて、1人で笑っていたら、




「おっ。何、1人でニコニコしてんだ?何かヤラシーことでも考えてたんだろ?」



「もー!愛みたいにエッチじゃないもん!!」



「なんだとー?」




なんて、愛はあたしの頭をこつんってする。





平日の道路は空いていて、




2人でじゃれ合う狭い車の中




何だか、とてつもなく、





シアワセ。





車をコインパーキングに停めて、助手席を開けてくれた、愛。





あたしに右手を差し出して、




「参りましょうか、姫」



なんて、おどけてみせる。






ステキな王子様。







あたしだけの、王子様。




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