スタンドバイユー
「ま、まぁ、ちょっと、ちょっと落ち着け」




焦りながら、あたしをなだめてる。




「何でそんなに、焦るのっ!浮気でもしてるの?!」






「…お前なぁ…、とにかくワケを話せ。ワケを!!」




言い訳次第じゃ、真面目に怒るぞ。




なんて、低い声で言ったりするから、





「あたしのお願い何でも1つ聞いてくれたら、…許してあげてもいいけど?」




言い放つと、




「また、随分と上から目線だこと」





あたしの事を軽く、かるーく睨んで





「分かったよ。で?姫のお願いは?」




ちょっと、いや、だいぶ呆れてるな。これは。




でも、でも!!




あたし、キズついたんだから!!




「ほら、願い事は?!」



迫る彼。





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