スタンドバイユー
自分の事よりも先に、相手を思えるなんて。





こんな経験は今までしたことがないの。





『そばに居て欲しい』




よりも、






『そばに居させて欲しい』





って、誰かに対して思える日が来るなんて。





あたしの膝でつかの間気持ちよさそうに眠るあなたの髪の柔らかさを感じ続けられれば、





あたしの痺れた足なんて、どうでもいいよ。





だからどうか、






いつまでも、





そばに居させて―…。




あたしもうつらうつらしながら、思った





シアワセな午後でした。
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