一夜では終われない~ホテル王は愛しい君を娶りたい~
「杏香を好きになった理由を言ってなかったか? 話してて楽しいのもあったが、一番は側にいると元気になれるところだ。お前がいるだけで俺はなんでもできそうな気になる」
「……うん。その気持ち、私にもわかるよ」
同じ想いを抱いているのに、私は彼に踏み込めない。
きっとこの愛情は変わらないと心のどこかでわかっていても、万が一を考えるネガティブな私は足を止めてしまう。
「お前が医者になっていたら、俺も医者になっていただろうな」
「実家の跡を継がなきゃいけないのに? どうして?」
「お前といられる以外に理由はないだろう?」
息が止まるほど甘い響きが私の耳をくすぐった。
「……うん。その気持ち、私にもわかるよ」
同じ想いを抱いているのに、私は彼に踏み込めない。
きっとこの愛情は変わらないと心のどこかでわかっていても、万が一を考えるネガティブな私は足を止めてしまう。
「お前が医者になっていたら、俺も医者になっていただろうな」
「実家の跡を継がなきゃいけないのに? どうして?」
「お前といられる以外に理由はないだろう?」
息が止まるほど甘い響きが私の耳をくすぐった。