一夜では終われない~ホテル王は愛しい君を娶りたい~
「君がきっかけでタチバナホテルズの株が大暴落して炎上するぐらいならいい。だけど世の中には悪どい連中も少なくないだろ。万が一、深冬が命を落とすようなことになったら……」
「そこまでするような相手がいるんですか」
「可能性がある以上、俺はどんな手を使ってでも深冬を守る義務がある。……お兄ちゃんだからね」
言い方は軽いのに、彼の話す内容はとても物騒だ。
「俺は深冬と咲良と楓香さえ無事ならほかはどうでもいい。でも深冬はそうはいかない。あいつは自分を犠牲にしてでも君を守るし、君のためならどんなものでも捨てるだろう。俺たちはそういうところがよく似てる」
「そこまでするような相手がいるんですか」
「可能性がある以上、俺はどんな手を使ってでも深冬を守る義務がある。……お兄ちゃんだからね」
言い方は軽いのに、彼の話す内容はとても物騒だ。
「俺は深冬と咲良と楓香さえ無事ならほかはどうでもいい。でも深冬はそうはいかない。あいつは自分を犠牲にしてでも君を守るし、君のためならどんなものでも捨てるだろう。俺たちはそういうところがよく似てる」