お嬢様の憂鬱【上】
そして
ガチャ―――
扉が開かれたその先は先ほどのお風呂のように
とても豪華な作りになっていて、ちょっと後退りしてしまう
「適当に座れ」
と言われたので、とりあえず近くにあったソファーに座る
座った瞬間、お尻がすごく沈んだので
「うわっ」
と言ってしまった
あまりにも柔らかすぎたのだ
男も近くにあったソファーに座り、喋り始めた
「まず、聞きたい事はあるか―――?」
と聞かれた。
男の前髪をかきわける仕草にちょっとだけ、胸がドキっとした。