お嬢様の憂鬱【上】
「てかっ・・・弟って・・・しかも双子?!」
どうりで似てる訳じゃん
思いだせなかったのはあたしの頭の中で“はると”という存在を消そうとしていたからだ
そして、あたしの考える事はただ1つ
「・・・はるとはっ!?・・・はるとはどうしたの?」
「お前は今、はるとを愛しているか?」
なつきはあたしの欲しかった答えを返さず、逆に質問を返していた
「え?・・・」
少なくとも、あたしははるとを愛していた。あの時までは・・・