お嬢様の憂鬱【上】



今は、正直言うと分からない


あたしははるとに裏切られたととってもいいのだろうか



「分からないよ・・・」



「ただ、あの時のあたしははるとだけだった。友達もいなくて、家族にも嫌われているあたしには…はるとしかいなかった…のに」




そこから先が、言葉に出来ない



あたしの頭の中で忘れかけていた記憶が、どんどんよみがえって来たのだ




そして、言葉の変わりに


どんどんあたしの目からは涙があふれて来る



最近、あたし泣いてばっかだなあ・・・・



と、つくづく思った




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